論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

2016年10月のブログ記事

  • 文法研究⑤

    前回の続きで助詞、助動詞でよく出る、用法が複数ある言葉の識別です。 今回は、助動詞で一番よく出題される「れる、られる」の識別です。 用法は次の4つです。 ①受け身‥何かされる 例)犬に足をかまれる。    ②尊敬 ‥敬語    例)先生が話される。 ③可能 ‥~できる  例)あの山を登れる。 ④自... 続きをみる

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  • 文法研究④

    文法①~③で品詞の識別について記事にしてきましたが、今回は助詞、助動詞でよく出る、用法が複数ある言葉の識別について書きたいと思います。 助詞の数は細かく分けると50近くあります、しかし、用法の違いの識別はなんとなくできるものが多いので、一番よく出題される「の」をしっかり学習しておけばいいのではない... 続きをみる

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  • 文法研究③

    品詞の識別の最後になります。 前々回の「助詞と助動詞」、前回の「接続詞、感動詞」そして「名詞」、「動詞、形容詞、形容動詞」と見てきましたので残りは「副詞、連体詞」です。 「副詞、連体詞」は修飾語になります。何を修飾するかで種類が分かれていると思って下さい。 連体詞は体言(名詞)を修飾します。例を次... 続きをみる

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  • お知らせ

    関西にお住みのこのブログの読者のまなさまへ。 小学校3~5年生で国語が苦手で家庭教師をお考えの方がいらっしゃいましたら、通常よりお安くさせて頂きます。 通常 7000円 / 時 ➡ 特別料金 5000円 / 時 基本‥週1回で1授業2時間です(これが最小単位です) 料金には授業料以外交通費も含めて... 続きをみる

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  • 文法研究②

    品詞の識別の続きです。前回は、全10種類ある品詞から付属語である「助詞と助動詞」を見分けられるというところまででした。 後は、残りの8種類の品詞、(「名詞」、「動詞、形容詞、形容動詞」、「副詞、連体詞」「接続詞、感動詞」)の見分けです。 この中で「接続詞、感動詞」は見た瞬間に識別できます。 なぜな... 続きをみる

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  • 文法研究①

    今回は品詞についてのお話をしたいと思います。 学校によってはあまり入試問題に出なくなっていますが、簡単に問題を作れるので、点数調整などで作問する可能性が高い分野だと思うため、やはりしっかり準備しておくべきだと思います。 品詞学習の最終目標は品詞を識別できるようになることです。 また、助動詞など同じ... 続きをみる

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  • 指導留意点③

    今回は指導者の予習についてお話したいと思います。 授業の前の予習をどのようにしているのでしょうか? 例えば文章題の場合はどうでしょうか? 生徒が問題を解くのと同じように文章をしっかり読んでから設問を考えた上で解答を確認するのか、あるいは、文章はサラッと読んで解答を確認するだけなのか。 前者は時間が... 続きをみる

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  • 指導留意点②

    前回の「一貫した指導と共に段階的指導」の続きです。 私が進学塾講師時代の話をします。毎年担当学年やクラスを各先生が割り当てて担当するのですが、同じクラスを持ち上がり、2年続けて担当することはあまりないのです。 私の場合は、6年生と他学年(3~5年)のどれかを担当するパターンでしたが、いずれにせよほ... 続きをみる

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  • 指導留意点①

    中学受験に向けての「読解」「設問」「記述」などの話をしてきましたが、今回は指導する側が注意するべきことについて書きたいと思います。 小学校3~6年生対象に指導するとして、指導者は「一貫した指導と共に段階的指導」を念頭に置かなければならないと考えます。 「一貫した指導」というのは、指導する子供の学年... 続きをみる

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  • 記述力養成⑥

    記述力養成②~⑤までは、よく出るパターン 「相違点」「行動・様子の理由」「心情の変化」「具体化」を勉強してきました。 今回は、長い記述問題に取り組む上での基本的な心構えを書きたいと思います。 それは何かというと、解答に求められる字数や解答欄の大きさによって(字数指定をしない学校の場合)解答のポイン... 続きをみる

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  • 記述力養成⑤

    今回は「具体化」の記述問題です。 いろんなジャンルで出題されるだけでなく、ちょっとした記述から長い字数を要求される記述まで、様々なタイプの問題があります。 「具体化」は設問研究①で書いた「言い換え問題」の1つで、 「抽象的な内容を具体的に言い換えること」で、もっとわかりやすく言えば 「わかりにくい... 続きをみる

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  • 記述力養成④

    今回は、前回の「行動・様子の理由」の発展形の「心情の変化」の記述問題です。 長い字数が要求される代表的な記述問題だと思います。 前の気持ちから後の気持ちへの変化を答えるのですが、変化するきっかけとなるできごとを見ぬくことが大切です。まとめると次のようになります。 心情の変化= 前心情の原因となるで... 続きをみる

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  • 記述力養成③

    今回は「行動・様子の理由」の記述問題です。 物語系の文章では最もポピュラーな記述問題だと思います。 なぜこのようなことをするのか? または、なぜこのようなようす(ニッコリほほえむ、目に涙を浮かべる、顔が赤いなど)なのか?を答える問題ですね。 行動や様子の理由を尋ねられると、まず何を考えるでしょうか... 続きをみる

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  • 記述力養成②

    前回は表記のお話でしたが、今回から内容の具体的なお話をいくつかのパターンを挙げて行いたいと思います。 今回は「相違点」の記述問題です。 これは「対比」型の説明系文章によく見られる問題です。 記述と言っても読解ができていないとお話にならないので、「何(ア)」と「何(イ)」が「どんな点」について違うの... 続きをみる

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  • 記述力養成①

    記述は内容と表記に分かれます。 内容とは、文章を読解し設問に応じて答えた内容のことです。 表記とは、解答する時の文の書き方のことですね。 中学受験を考えた場合、長い字数を要求される記述の内容の勉強は小学6年生からでも良いように思いますが、文法や語句などを学ぶ際に文を書いて記述の表記の勉強をするのは... 続きをみる

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  • 設問研究④

    今回は設問の種類や設問の形式からは少しはなれた話になると思うのですが、読解問題について考えたいと思います。 読解問題とは一般的に言うと文章の内容を聞いている問題だと思うのですが、私が考える読解問題は文章の大切なところを聞いている問題のことです。 例えば、説明文では話題や説明の仕方、結論を尋ねる問題... 続きをみる

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  • 設問研究③

    今回は選択問題について考えたいと思います。記述問題やぬき出し問題に比べて選ぶだけだし、カンでも解答できるのでやり易く感じる問題ですね。しかし、苦手な人もいると思いますので順を追ってやり方を考えていきましょう。 やり方は大まかに分けて2通りあります。 1つは選択肢の中から正解を選ぶ方法です(私は「一... 続きをみる

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  • 設問研究②

     前回の言い換え問題はあらゆるジャンルの文章に見られますが、今回は物語系文章によく見られる因果関係の問題について考えてみたいと思います。 因果関係とは原因と結果の関係ですね。因果関係の問題では、結果に対しての原因を考え答えさせます。ですから、厳密に言うと単なる理由説明の問題とは少し異なるように思い... 続きをみる

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  • 設問研究①

    前回までは読解力についてのお話でしたが、今回からは設問の種類についてお話したいと思います。設問の種類を意識することで、適切な解答を作りやすいと思います。 今回は「言い換え問題」です。 言い換え問題は3種類あります。 ①抽象➡具体‥‥具体化(くわしくはっきり言い換える) ②具体➡抽象‥‥抽象化(おお... 続きをみる

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  • 読解力養成(韻文)⑤

    今回は短歌について書きます。 短歌は「5、7,5,7,7」の5句31音からなる定型詩で、「5,7,5」を上(かみ)の句と言い、「7,7」を下(しも)の句と言います。 小学校によっては、百人一首を熱心に指導しているところもあります。そのため、短歌の集団授業は意外と子供たちには身近な存在で、受けが良い... 続きをみる

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  • 読解力養成(韻文)④

    今回は俳句について書きたいと思います。 俳句は「5、7、5」の3句17音からなる定型詩で、世界で1番短い詩と言われています。 「古池や かわず飛び込む 水の音」‥‥有名な俳句の創始者である松尾芭蕉の作品ですが、この俳句を聞いて素晴らしい詩だと思えるのは、おそらく日本人だけではないでしょうか?外国の... 続きをみる

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  • 読解力養成(韻文)③

    詩の続きです。記事にしようか迷ったのですが、一応詩の基本知識について書いておきたいと思います。 詩の種類の分類についてです。1つは言葉での分け方。もう1つは形式での分け方。そして、内容による分け方です。 まずは、言葉による分類です。言葉は文語と口語の2種類あります。 さて、「ゐ」「ゑ」をなんて読む... 続きをみる

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  • 読解力養成(韻文)②

    詩の続きです。詩とは、筆者が感動したことを短い言葉で表現したものです。 例えば、とてもおいしいジュースを飲んで感動した時、あなたはどんな感想を言うでしょうか? 「まったりとして濃厚な味わいながらも、とてもさわやかで清涼感があり、鼻からぬける風味も格別で、極上の逸品だ」とグルメレポーターが言うような... 続きをみる

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