設問研究④
今回は設問の種類や設問の形式からは少しはなれた話になると思うのですが、読解問題について考えたいと思います。
読解問題とは一般的に言うと文章の内容を聞いている問題だと思うのですが、私が考える読解問題は文章の大切なところを聞いている問題のことです。
例えば、説明文では話題や説明の仕方、結論を尋ねる問題や、物語文で大切なできごとや、心情、あるいは主題を尋ねる問題が読解問題だと言えます。「読解力養成」で書いた読み方が分かっているかを尋ねる問題が読解問題だとも言えます。
だから、文章を読む上で大切でないところをを尋ねる問題は、それが知識系ならまだわかりますが、内容を聞く読解系の問題なら、しょうもない問題だと言えます。
文章題はしっかりした読解問題が多いのか、あるいはしょうもない問題が多いのかで作問者の力量を推し量れますし、一般的に読解問題の多さとその学校のレベルは比例しているように思います。
また、読解問題の配点をその他の問題より大きくしている学校もあります。たとえ選択形式の問題であったとしても文章の大切なところを尋ねる読解問題には、記述形式なみの配点を課す場合があるのです。
文章の大切なところが分かっているのかを尋ねる問題を、作問者は大切だと考えている訳ですね。そのような問題を見るとさすがだと思ってしまいます。
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