学校のレベル(偏差値)は変動する①
「共学校か男女別学校か?②」の記事で洛南、西大和の共学化により関西女子進学校の順位が変動していることをお伝えしましたが、このような学校のレベルの変動は往々にして起こるものです。
保護者世代が抱く学校のイメージ(レベル)と現実がずれている場合があるということですね。昔は評判の悪い学校だったが、今は評判の良い学校になっていることもあれば、その逆のこともあるでしょう。
評判が良い悪いは学校のレベルだけで決まるものではありませんが、今回は学校のレベルが大きく変動した例をお話したいと思います。
私の学生時代は大阪の難易度上位ベスト3の女子高校とイメージは以下の通りでした。
プール学院高校 ‥‥ 賢い。おとなしいお嬢様。
大阪女学院高校 ‥‥ 自由。派手目のお嬢様。
四天王寺高校 ‥‥ バレーボール。
プール学院は当時大阪ナンバーワンの女子校であり、伝統があるミッションスクールで賢い女子の憧れの学校でした。卒業生には往年のお嬢様女優の八千草薫さんや三ツ矢歌子さんがおられます。
大阪女学院も伝統があるミッションスクールで、プール学院に比べると自由なイメージがあります。卒業生では昔なら宝塚の汀夏子さん、最近では女優の北川景子さんがおられます。同じお嬢様と言ってもこちらは少し派手ですね。
現在、大阪ナンバーワンの四天王寺は、当時は勉強よりバレーボールの強豪校として有名でした。懐かしのアニメ「アタックNo.1」に登場するる三位一体攻撃の寺堂院高校のモデルになっています。高校にスポーツコースがあり、オリンピックメダリスト出身校ランキング1位です。最近の卒業生では卓球の石川佳純さん、バドミントン「オグシオ」の小椋久美子さんがおられます。
わたしが中学受験業界で働き始めた頃にはプール学院と四天王寺の順位が入れ替わっていました。現在では差がさらに大きくなり、中学校の偏差値を下記に記します。(2017R4の偏差値です)
四天王寺中学 医志 66 英数Ⅱ 59 英数Ⅰ 52
大阪女学院中学 国際特別41 前期39~40
プール学院中学 一貫36~37 特進35以下
大阪女学院、プール学院ともに高校受験での偏差値はもっと高く上位に位置しますが、中学受験では四天王寺に大きく引き離され下位に転落しています。大阪の他の女子中で大阪大谷の医進46~49、帝塚山学院の関学コース40~46なので、中学受験においてはもはや2番手、3番手とも言い切れない状態です。
プール学院は歴史と伝統を備えた学校でキリスト教教育に基づき精神修養を行うけっして悪い学校だとは思わないのですが、かつてのレベルから考えると現状に驚いてしまいます。
次回は、なぜこのようになったのかを考えてみたいと思います。
お手数ですがやる気スイッチお願いします★
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