論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

大手進学塾の弱点①

中学受験を受けるほとんどのご家庭は大手進学塾に通われることだと思います。塾に通わず保護者が子供に教えたり、家庭教師を雇ったりして受験するご家庭もありますが少ないでしょう。


大手進学塾に通うことは様々なメリットがあります


まず、説明会や懇談等を通じて志望校の学校情報を教えてくれます。また、塾によっては入試問題の傾向を分析して教えているところもあります。


さらに、授業を一緒に学び、競い合う仲間がいるというのも大きなメリットでしょう。


では、メリットばかりでデメリットはないのでしょうか?
当然デメリットもあります。それを今からお話していきたいと思います。


大手進学塾の指導は集団授業です。すべての生徒にカリキュラムに従い一定のペースで画一的な授業を行っています。生徒は習ったこと身につけようとし塾のペースについていこうと学習します。


そのうちに、身についた分野と身につかない分野に次第に分かれていくものです。つまり、得意な分野と、不得意な分野が生まれるわけですね。


ところが、集団授業では画一的な指導を行うために個別対応はしにくい(できない)のです。


たとえば、生徒それぞれに違う分野や違うレベルの授業をすることはできないし、宿題も生徒に合わせて苦手な分野やレベルの異なる宿題を出すことはできません。人数が多いので画一的にしないと実施や管理ができないからです。


しかし、現実は苦手な分野を重点的に学習してこそ力はつくのです。


そこで、家庭学習で苦手な分野を復習したり、個別指導(多くの大手塾では個別指導を併設しています)でフォローしたりして、学習効果を高めようとします。


ですが、それでも力をつけにくい分野があります。それはなんでしょうか?


長くなりましたので、次回に続きます。


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雑談(懐かしの生徒たち⑤)

今回は国語の成績が悪い校舎にテコ入れで転勤させられた時のお話をしたいと思います。


その校舎の6年生でトップの成績だったMくんという男子生徒がいました。


彼はお公家さんのような風貌で「ホホホホホッ~~!」とこれまた平安貴族のような笑い方をする少年で、成績は国語以外は抜群によくできていました。国語の成績はテストの度に偏差値で20ぐらい上下する状態です。つまり、安定していませんでした


彼の授業中の出来具合やテストの結果から考えると、素材文が簡単な時は結果が良いが素材文が難しくなるととたんに結果が悪くなっていました。彼は文章をサラッと読んでいたのですが、しっかりとした読み方が身についていなかったのです


同じクラスの他の男子生徒にも同じような傾向が複数見られました。そこで、6年生の上位クラスでしたが、わたしは文章の読み方を中心に授業をすすめたのです


授業では問題が解けて正解していても文章の内容が分からない者は国語の実力がない者だと言い、逆に問題が不正解でも文章の内容を分かっている者は実力があるとほめたのです。


次第にMくんをはじめ文章を読めなかった生徒たちも本気で読み方を意識し始め、少しずつしっかりとした読み方ができるようになり、それにともなって国語の成績が向上してきました


クラスの上位の生徒は大阪や奈良の最難関中学校を目標にしていましたが、Mくん以外はとても無理な状態だったのですが、国語の成績が良くなってきたことで他の生徒にも希望が見え始めてきました。


さて、受験シーズンに近くなり、国語の最後の通常授業で関西最難関のN中学校の2日目の長文問題(詩を除いて100点満点にわたしが作り替えたもの)の比較的易しい年度のものを学校名を消して演習させました(この塾では授業担当者の判断で演習する入試問題を選べました)。この学校の受験者はいないのですが、受験本番前に自信をつけてもらうために実施したのです。


演習後採点し、クラスの生徒各自に点数を言ってもらうのですが、予想通り平均して7割以上取れていました。生徒たちも特に難しくなく普通の難しさだと感想を言っていました。そこで、わたしが学校名を生徒たちに伝えると、みんな目を輝かせ静かに笑うのです。Mくんも自信に満ちた表情で微笑んでいました


そして、Mくんは大阪と奈良の最難関中学校両方に受かりました。同じようにMくん以外の4名の男子生徒が両方受かったのです。Mくんだけは、よりレベルの高い奈良ではなく大阪の学校に進学したのです。理由は家から近いからというものでした。他の生徒も実力を発揮して合格を勝ち取ってくれ予想よりずっといい結果が出ました。


今回はなんかわたしの自慢話みたいにもなりましたが、やんちゃな生徒をしつける話を今まで多くしており、どれだけ怖い先生だったんだと誤解されそうなので、この話にしました(笑)


また、ほとんどの生徒が国語を弱点にしていて、それを克服し良い結果を出したのですが、逆に言うと他の教科がしっかりできていたので国語の勉強に集中できたとも言えることをつけ加えておきます


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雑談(懐かしの生徒たち④)

やんちゃな生徒が続いているので今回はタイプの違うおとなしい6年生女子生徒のTさんについて書きたいと思います。


彼女は塾ではおとなしく授業中も指名しなければ発言もしない何事も受け身と言った感じの生徒でした。保護者によると家ではのんびりして受験生といった感じがしないとのことでした。ただ、彼女の第1志望の学校が成績から考えて少し厳しかったので、保護者には夏休み明けのテストで、あるラインに向けて勉強し、もし達しなければ第2志望の学校の受験を考えるように話をしていました。


Tさんは夏休み明けのテストでわたしが示したラインには遠く及びませんでした。そこで、保護者には第2志望の学校を勧めたのですが、本人がどうしても第1志望の学校を受けたいと泣きながら保護者に訴えるらしく、保護者は第1志望の学校を受けさせてあげるわけにはいかないかとわたしに相談してきました


わたしは彼女の担任として冷静に客観的に判断しなければいけない立場でした。保護者の世間体や生徒の感情で無理な志望校を望むことはよくあることです。しかし、高望みした志望校に落とされ公立に進学し、再度高校受験をするのだけはどうしても避けたかったのです。保護者が塾に通わせたことや生徒の労力が無駄になり、そしてなにより中高一貫教育のメリットを受けられないからです。


ただこの時は保護者や生徒の様子から、世間体やわがままで言っているのではないようだったので冬のテストの結果を見て考えることにしました。


それからの彼女の様子を見ていたのですが一変しました。授業での目つき、休み時間や自習室での自主的な勉強など、とにかく目の色を変えて取り組むようになりました。受け身ではなく能動的に勉強するようになったのです


そして、冬のテストでは第1志望校の合格圏内には至りませんでしたが、かなり成績が上昇しており、彼女の普段の姿勢も見ているので、すべり止めの学校を受験することを条件に第1志望校の受験を保護者と確認しました。


担任のわたしからゴーサインが出たこと知った本人はとても喜んでいたそうで、その後も能動的な学習姿勢を崩さず見事第1志望の学校に合格して進学していきました


彼女のことを思い出すと、学力をつける一番の要因は、やはり本人のやる気なんだなと感じます。本気になった受験生の目の色は違うのです。受け身の勉強と能動的な勉強では成果に大きな違いがあることを教えてくれたできごとでした


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