論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

芦田愛菜ちゃん 慶應義塾中等部入学①

【今年度の中学受験で人気子役の芦田愛菜ちゃんが、都内の偏差値70以上の名門私立中学校を受験し、合格したとの話題がテレビ等で報じられておりました。


直近の報道によると、都内名門私立中学校の女子学院中学校と慶應義塾中等部に合格し、芸能活動が可能な慶應義塾中等部に進学を決めたそうです。6年生の夏ごろから大手塾の早稲田アカデミーに通い、約半年間猛勉強し(1日12時間勉強したそうです)合格したという内容でした。】


この報道をそのまま受け取れば、彼女は普通の賢いというレベルではなく、まれにみる賢さ、まさに天才児と言っていいように思います。


そこで、今回は私なりにこの報道の内容について考えを述べたいと思います


まず、合格した都内名門校の女子学院中学校慶應義塾中等部についてです


女子学院中学校は桜蔭中学校、雙葉中学校とともに女子御三家と呼ばれており、東大合格者の多い女子進学校で、実質桜蔭中学校に次ぐ女子進学校と言っていいと思います。


慶應義塾中等部はご存じ慶應大学の付属共学校でが、慶應義塾幼稚舎(小学校)からの内部進学者も多く中学受験での女子の募集数が少ないため、狭き門になっています。


女子学院中学校と慶應義塾中等部の2校とも中学受験においては最難関中学校でしょうただ、偏差値70以上という報道はあいまいな表現であると思いました


なぜなら、偏差値というのは主催する塾の模試によって変わるからです。つまり、その模試を受ける受験者は上位層が多いのか、または中位層、下位層が多いのかで偏差値が変わります。


例えば、日能研では女子学院66慶應中等部68で、サピックスになると女子学院60、慶應中等部63です。早稲田アカデミーは慶應中等部65になっていました。


他の模試では偏差値70以上のところがあるのでしょうが、偏差値を言う場合はどこの模試なのかを付け加えないとわかりにくく誤解を与える可能性があります。しかし、最難関のとてもレベルの高い学校だと視聴者に思わせるには間違っていないのかもしれませんね。


約半年間の受験勉強については次の記事で書きたいと思います。


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個別指導と家庭教師

進学塾の集団指導に対して、先生とマンツーマンで習う個別指導と家庭教師という形態があります。中学受験の学習でも、集団とマンツーマンの両方で勉強する人もいますし、片方で勉強する人もいます。これは、人それぞれです。

集団指導とマンツーマンは対極の指導形態であり、それぞれ良いところ悪いところがあります。集団指導のメリット、デメリットについては過去に記事にしました。


では、個別指導と家庭教師では、いったい何が違うのでしょうか?


もちろん、個別指導は生徒が塾に行って授業を受けますし、家庭教師は先生が生徒の自宅などに来て授業を行うという違いがあります。しかし、こまかいところを考えるとそれだけではないように思います。


まず個別指導はマンツーマンと言っても、先生1人に対して生徒が2人や3人いて時間差で指導している場合が結構あります


だから、マンツーマンではありますが、授業時間を通して常に先生がいるわけではありません。例えば、1授業60分で生徒が3人だとすると、1授業の内1人の生徒に対して20分がマンツーマン指導として割り当てられる時間になります。


一方の生徒に演習させ、他方の生徒のわからないところを説明するわけです。なので、授業を行うというよりは学習管理、及びチュウターの役目を行うといった感じになります。


次に個別指導の先生は学生講師がほとんどだということです。家庭教師にも学生の先生は多いですが、中学受験の先生となると社会人のプロの割合が高いと思われます。なぜなら、中学受験は高校受験や大学受験に比べて少し特殊ですし、ある程度の経験がないと指導しづらいからです。


ただし、個別指導でも先生1人と生徒1人で授業を行っている塾があり、さらに先生が学生ではなく社会人プロが担当している塾もあります。その場合は、料金が社会人プロ家庭教師の相場と同じぐらいに高くなっています。


ですので、料金を見ると、ある程度どのような個別指導をしているのかがわかると思います。


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先生と生徒の距離③

前回、前々回と先生と生徒の距離が近い場合と遠い場合のプラス作用、マイナス作用、そして心がけるべきところを書いてきました。


距離が近いタイプ、遠いタイプ、どちらのタイプも良いところがあり、また悪いところがあるわけで、一長一短なのですが、どちらかというと距離が近いタイプは人気のある先生で、距離の遠いタイプは力をつけてくれる先生というイメージが個人的にはあります。


さて、私の場合はどうかというと、おそらくこの2つのタイプの中間ではないでしょうか


塾で先生をやり始めた当初は、生徒にもよるのですがどんどん接近して来てべたべたしてくる者が結構いました。すぐに一部の生徒と仲良くなれるので授業はしやしくなり、その点は有難かったのですが、しばらくすると仲良くなった生徒の一部は宿題がおろそかになったり、小テストの点数にムラが出たりしはじめるのです。


やはり距離が近いと緊張感がなくなり、甘えが出てくるんですね。これでは、学力養成はおぼつきません。そんな経験もあり若い頃は距離を縮めてくる生徒とわざと距離を作って決して友達のようななあなあな関係にならないように意識していました。


しかし、あまりにも生徒と距離が遠すぎると生徒は個別に質問もできにくくなりますので、距離が遠いと感じた場合は近くに呼び戻すようにするために、授業で扱う文章の話題と関係する自分の体験談を話すなどしました。


そして、調子に乗って近づきすぎる生徒をまた遠くに押し戻し、一定の距離を保つようにするのです。このようにして私の生徒との距離感が次第にできていったように思います。


当時、私が意識していた生徒との距離感のイメージは、浜に押し寄せる波の光景でした。波は浜に押し寄せ近づくが、そのうち引いて遠のいていき、また押し寄せる。このことを何度も繰り返しますが、だいたい一定の距離で動いています。


この浜に打ち寄せる波のごとく、距離が近くになったり遠くになったりしながら、一定の距離を保つように、若い頃は意識していました


今はどうかというと、若い頃と比べると生徒を引き寄せる作業が多くなったように思います。若い頃は押し戻す作業が多く、かなり厳しく接していましたが、今ではそれほど厳しく接しなくても適度な距離があります。やはり年齢‥‥、いや、威厳からですかね(笑)


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