論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

大学入試改革

現在行われている「センター試験」が廃止しされ、2020年度から「大学入学希望者評価テスト」が始まります。ということで、少し調べてみました。


【背景】
情報化社会が進み、パソコンやスマホから簡単に情報を得られる現代社会では、従来の「知識の暗記、再現」を主目的とした学力の価値が低くなってきている。


そこで、「思考力、判断力、表現力」を目的とした新しい学力を評価する入試制度へ変革する必要が出てきたということ。


【変更内容】
「思考力、判断力、表現力」を中心に評価する問題に変わるので、難易度の高い問題の出題が考えられる。


また、マークシートによる選択問題ではなくなり、記述形式の問題が増えることが予想される。


さらに、「教科型」の試験から、教科をまたぐ「合教科」「総合型」試験に変更することを検討されている。


そして、 英語については 外部試験(英検、TOEIC、TOFLEなど)を導入することを検討されている。


【感想】
上記は、検討が進められている段階で、今後の成り行きを見守っていかないといけませんが、大きな変革になるのは間違いなさそうですね。また、その変革によって高校受験や中学受験にも大きな影響があるでしょう。


以前から暗記主体から創造力主体への学力養成に徐々に移ってきてはいたのですが、急に大きく変えるといろいろ問題もあるように思います


なぜなら、「思考力、判断力、表現力」といってもその基盤には、やはりある一定の知識が必要だと思うからです。


「思考力、判断力、表現力」を実現するためには、国語の読解力や語彙力、つまり筋道を立てて考えられる能力や記述力などは今まで以上に必要になってくるのかもしれません。


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東大、京大合格者 高校ランキング 考察

「東大合格者 高校ランキング(関西圏)」➝「京大合格者 高校ランキング」と記事を書いてきましたが、私が以前からサンデー毎日を見て、「東大、京大合格者 高校ランキング」で思っていたことを書きたいと思います。


以前から、東大合格者の高校ランキングでは私立の最難関校が独占しており、一方で京大合格者の高校ランキングの方は私立だけでなく、公立のトップ校が数校名を連ねていました。


この現象を見ると、東大に行くには私立の最難関校じゃないと厳しいが、京大なら公立でもいけるんだなぁと感じてしまいます


実際、進学塾で進路指導をしていた時に、私立の最難関校じゃなきゃ進学する意味がないと言い、それよりレベルの低い私立の学校に行くくらいなら公立のトップ校を目指して再度、高校受験した方がましだと考える保護者もいました。


しかし、ちょっと考えてみてください。
そんな安易に考えていいんですか?


生徒数のことを考えてみてください。私が調べたところ公立中学の生徒数と私立中学の生徒数の割合は、だいたい10対1です。(私立中学生が全体に占める割合…7%/全国、東京は一番高く23.97%、関西では約10% 出典 文部科学省の「学校基本調査」2015年度版)


生徒数では、私立の中高一貫校にくらべると公立中学の方がはるかに多く、ここから公立のトップ校(大阪では北野や天王寺高校)に進学した生徒たちから京大に進学する者がいるわけですが、大変な競争率だということがおわかりでしょうか。


中学受験をしていないが、地頭の賢い生徒たちは大勢います。その大勢の賢い生徒たちの中で特に優れた生徒が良い実績を上げているわけなんですが、もしこの生徒が中高一貫校での有利な受験環境で勉強していたなら、おそらくもっと良い実績を上げていると思います。


もちろん、この現実を認識したうえで公立から難関大学を目指されている意識の高いご家庭もいらっしゃいますし、それは立派なことだと思いますし頑張って欲しいと思います


しかし、保護者の世間体やプライドのためにせっかく行ける中高一貫校を捨てて、安易に高校受験でリベンジなんて考えるのはあまりにももったいないように思います


リベンジで高校受験で公立トップ校を目指すのも良いですが、ちゃんとした覚悟を持ってことに当たらないといけないのではと思います。


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2017年 京大合格者 高校ランキング

「東大合格者 高校ランキング」に続き、今回は日本ナンバー2の難易度の総合大学である京都大学編を記事にしたいと思います。


それでは、ベスト10です。青色は男子校、緑色は共学です。


   1     私立(京 都)    洛 南    68
   2     私立(奈 良)    東大寺      65
   2     公立(滋 賀)    膳 所    65
   4     公立(大 阪)    北 野    63
   5     私立(兵 庫)    甲 陽    51
   6     私立(京 都)    洛 星    46
   7     公立(京 都)    堀 川    44
   8     公立(大 阪)    天王寺    41
   9     私立(奈 良)    西大和    40
 10    公立(愛 知)    旭 丘    38


京大ランキングでは、旭丘を除いて関西の学校ですね。やはり、地元の学校から進学する割合が高くなるのでしょう。


注目すべきは、東大ランキングと違い公立勢が半分を占めているということです。以前から、京大には公立トップ校から多くの合格者が出ていましたが、少しパワーアップしているように感じます。


個別にみると、2年前は81人の合格者で1位だった西大和2年連続で40人台にとどまっているので、東大シフトになったのかもしれません。
また、ランキング常連だった大阪星光32人(15位)とランク落ちしています。


逆に、昨年、一昨年と合格者が40人台で10位だった膳所が実績を上げました。同じように公立の 旭丘 がランク外から実績を上げて10位に登場しています。


こうみると、やはり公立勢の勢いを感じますね。
次回は、東大、京大ランキングをふまえた私の考えを述べたいと思います。


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