論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

受験生に贈る「故事成語」①

故事成語というのは、故事(大昔にできごと)を語源とする慣用語句の総称で、たいていは中国の古典に書かれた故事が元になっています。


内容は、人生の生き方などを婉曲に示唆したり、端的に表したりするものが多く、受験生の心理に役立つものもあるので、シリーズにして書いていきたいと思います。


今回は、「人に勝たんと欲する者は、必ず先(ま)ず自ら勝つ」という長い故事成語を挙げたいと思います。


【意味】
人に勝とうと思ったら、その前に自分自身の欲望や弱点に打ち勝つ必要があるということ。克己心の大切さを説く言葉です


受験勉強をする受験生にぴったりの故事成語ですね。
競争に勝つためには、その前に自分自身に勝たなくてはならないと示しています。


受験とは志望校に向けて多くの自分以外の受験生と競い合い、その戦いに勝つか負けるかという厳しい面があります。


しかし、他の受験生に勝つためには何より自分の学力を高めなければなりません。そのためには、わがままを抑え自分の好きなことをせずに勉強したり、自分の苦手なことを克服したりといった自分自身に勝つことが大切なことだということですね。


また、自分に打ち勝とうと努力することで、精神的にも成長するのではないでしょうか。


この故事成語は、受験に限らず様々な努力を必要とされる場面で大切な心構えでしょう。まず自分自身との戦いに勝とうと心がけることが自分の能力を向上させ、その過程で精神的にも成長することを示唆した言葉だと思います。


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芦田愛菜ちゃん 慶應義塾中等部入学③

今回は、芦田愛菜ちゃんの受験から、これから中学受験を志す者に参考になるところについて書きたいと思います


愛菜ちゃんの受験は、仕事と受験を両立して最難関中が校に合格した大変レアなケースだと思うので、他の方が真似ようにも真似られない快挙だと感じます。それでも一般の方に参考になるところはあると思うので以下に書きます。


1つ目は受験に対する姿勢です


受験5ケ月前から仕事を犠牲にして(休んで)受験勉強1本に絞ったところです。愛菜ちゃんのような人気子役の仕事の収入は、詳しくは存じませんが相当高額なのではないでしょうか。その収入を犠牲にして受験勉強に専念しています。


このことは、受験で合格を取りに行った行動であるとともに、受験を甘く見ずに対処しているように感じました。


また、すべり止めに埼玉の学校を受験して合格しているという情報もあります。志望校に合格できれば良いなぁというような受験ではなく、受験を現実的に考え合格する可能性をしっかり考えて挑んでいることが伺えます。


2つ目は、受験生としての意識の高さです


仕事と両立しながら勉強していたことや、追い込みの時期には1日12時間勉強しているところです。受験学年の生徒でも、勉強をやらされている受け身のタイプと自分が合格するために能動的に勉強するタイプがいますが、愛菜ちゃんは明らかに後者でしょう。


自分が合格するため、自分のために勉強するのだという明確な意志を持った受験生は成長が速く、無理だと思えることを可能にする場合があります


愛菜ちゃんの場合は、賢さだけでなく意識の高さが伺えます。彼女の許された時間でかなり努力されたのではないでしょうか。


このように、受験に対する姿勢や受験生としての意識の高さは、中学受験を志す者に参考になるところがあると思います。


ところで、慶應義塾中等部なら芸能活動が可能ですが、他の女子学院のような中高一貫の進学校に入学した場合は芸能界を長期休業される予定だったのでしょうか?おそらく休業せざるを得なくなるはずです。


愛菜ちゃんの保護者の方は、浮き沈みの激しい芸能界よりも堅実な将来を考えておられたのでしょうか?調べると、愛菜ちゃんは薬剤師に憧れているという情報があります。


今回の愛菜ちゃんの受験では、保護者の方や本人の考え方が、とても現実的で堅実だということにおどろきました。ただ、その考えを実現してしまう愛菜ちゃんには、もっとおどろいてしまいましたが


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芦田愛菜ちゃん 慶應義塾中等部入学②

今回は、芦田愛菜ちゃんが最難関中学校合格のための約半年間の受験勉強についての報道について書きたいと思います


調べてみたところ、愛菜ちゃんはは一応小学校4年生から自宅近くの進学塾早稲田アカデミーに通い、受験5か月前からは特別カリキュラムの「NN(何が何でも)志望校別対策コース」で女子学院対策講座を土曜日、日曜日に受けていたそうです。


なので、小学校4年生から芸能活動を続けながら進学塾に通っており、受験直前の5か月は芸能活動を休んで受験勉強一本にし、週末などは1日12時間勉強していたというのが本当のところのようです。


約半年間しか受験勉強をしていないのではなく、仕事を休んで本格的に受験勉強に専念したのは約半年間だったということですね


私も半年間の受験勉強というのはもともと鵜呑みにはしていませんでした。それは、受験勉強の厳しさを知っているからです。基礎から積み上げていき実践力を身につけるのに半年では普通に考えると短すぎます。


おそらく、芸能活動のかたわら家庭教師などで受験の基礎的な学習をこなし、勝算があるとみて本格的な受験勉強に入ったのではないのかと推察していました。


しかし、それでも愛菜ちゃんが凄く賢い子だという思いには変わりはありません。なぜなら、最難関中学校に合格するには高い学力が要求されるので、賢いだけでなく普通はかなり努力して勉強しないといけないからです。ましてや、芸能活動(仕事)と両立させるのは至難の業でしょう


そんな愛菜ちゃんのまれにみる賢さを支える背景を考えると2つの事実が浮かんできます


1つは、3歳から始めた芸能活動です。たくさんのセリフが書かれた台本を暗記するために台本を200回ぐらい読んだというエピソードがあるそうです。子役とはいえ、お金を貰って仕事をするわけで、仕事への責任感や緊張感は普通の子供では味わえない経験でしょう。


そこから、1つの成果を得るためにはしっかり準備しないといけないという高い意識が芽生えたのではないのかと推察します。また、台本を暗記するという行為自体が暗記物の勉強には有利に働いたことでしょう


もう1つは、愛菜ちゃんは読書家だということです。小学校低学年の頃には月に約30冊ほど読書していたそうで、小学校高学年になっても好きな推理小説を中心に月10冊ほど読書していたらしいのです。


以前の記事にも書きましたが、読書が国語に与える良い影響は大きく、また国語の読解力が他教科に影響する事実を考えても、この読書が受験に有利に働いたのは想像に難くないところです


次回は、愛菜ちゃんの受験から一般の受験生が参考になるところを考えてみたいと思います。


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