論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

良い先生とは?④

今回は、人気とともに良い先生の基準の1つである実力(生徒に学力をつけて合格させる力)について書きたいと思います。


良い先生の実力とはなんでしょうか?
簡単に言ってしまえば良い授業ができる技術と言えそうですが、じつはそんなに単純ではないと思います。生徒に学力をつけるための授業を段階的に考えてみましょう


まず、授業以前の話なんですが、生徒を授業に集中させる技術や、生徒が宿題や小テストの準備をしっかりできているかを注意深く見つめることや、手抜きをしないように生徒をしつけることができるというのが前提になるかと思います


いくら良い授業をしようが生徒が聞いていなければ意味がありませんよね。また、仮に授業を聞いていたとしても家庭学習で宿題をいいかげんにやり、復習がじゅうぶんできていなかったり、漢字や語句と言った覚えるべきことを覚えなかったりすると生徒に学力をつけるのは難しくなります。


なので、授業以前のしつけができるかどうかはとても大切なのです。もともと意欲の高い生徒たちなら簡単ですが、やる気のない生徒が多い場合はたいへんです。それでも、なんとか時間をかけてでもしつけられるのが、実力のある先生と言えるのではないでしょうか。


学ぶ環境をしっかり作ってあげるのが学力を上げる第一段階であり、この部分も先生の実力なのです


さて、第二段階からは授業で意識すべきことを書こうと思いますが、今回は長さが中途半端になるので、ここまでにしたいと思います。


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良い先生とは?③

前回は人気投票としてのアンケートの結果、反則技を使う先生が現れることをお話ししました。今回もその続きを書きたいと思います。


私は、アンケートで人気を測ること自体をいけないと言っているのではありません。人気は良い先生としての基準の1つですから指導者たる先生も意識すべきだと思います。ただ、生徒にこびるような状況になるといけないので、管理者は配慮しないといけません


アンケートが先生の評価の大部分を占めていたり、反則技を使う先生に気づかず、または見て見ぬふりをしたりすると、先生は生徒にこびる授業をしがちになり、生徒は実力がつきにくくなり、また大人を軽く見出すため教育上好ましくない状況になるでしょう。


私が理想とする先生も人気がある先生です。生徒のことを真剣に考え、生徒の学力を向上させるためにはどうすればいいかを考え、また、勉強に集中できない要因があれば改善するようにしてあげる、生徒のことを思いやれる先生です。しかし、生徒にこびるわけではありません


人間は本質的に楽な方に流される傾向があると思います。大人でも子供でも同じです。授業では、難しいことは習いたくない。宿題は少ない方がいい。先生には常にやさしく接してもらいたい。


先生は生徒の欲求を理解していながらも、学力が向上しない、または人間形成に良くない場合には受け入れてはいけない場合があります。


だから、私の理想とする先生は生徒をしっかりと見て、悪いことは悪いことだと生徒をしかり、時には厳しく接する大人としてのこわい面もあるが、生徒のことを思いやる人気のある指導者です。


簡単に言えば、しかる時はこわいけど好きな先生です。
わたしは、この状態が理想だと考えます。「こわい」と「好き」は反対の要素のようですが矛盾しないのです。この2つの要素の間に隠れた「思いやり」という要素がありますから


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良い先生とは?②

前回を受けて今回は良い先生の基準の1つである人気について考えてみたいと思います。


大手塾では先生の人気を測るためにアンケートを実施している場合が多いです人気のある先生を評価するためであり、先生自身に生徒にどう評価されているのか、どこを改善すべきなのかを自覚させ、より良い授業をしてもらうためだと思われます


しかし、このアンケートも質問内容によってはただの人気投票に成り下がってしまいます


例えば、「授業の分かりやすさ」「授業のスピード」「授業中に集中できるか」といった授業に関係のある質問なら良いのですが、「先生が好きか」「先生は授業開始時に挨拶するか」「先生は宿題を伝えてくれるか」といった授業に関係のないことや、授業以前の当たり前のことを質問すると、好き嫌いだけでの評価になりますね。


授業は上手いが好きではない先生の場合はアンケートが低くなるでしょう。塾側が先生の授業力を向上させるのが目的ではなく、生徒に好かれるように先生に努力させるのが目的なら仕方ないですが。でも、生徒に迎合して人気を取るのはとても危険なことだと思います。


このような生徒の人気投票みたいなアンケートを実施していると生徒にこびる先生が現れるという弊害が生まれます。私は以下のことを有名大手塾で実際に見たり聞いたりしました。


アンケート実施前に生徒にジュースなどをおごる先生。
アンケートを良くするために宿題を減らし、塾内テストの問題を生徒に教える先生。


正々堂々と競わずに、「わいろ」や「問題漏洩」などの反則技を使うわけですね。


生徒に好かれることは大切ですが、生徒にこびてはいけないと思います。それでアンケートが良くても、子供たちにとって教育上悪い、ダメな大人だと思います


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