論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

春期講習の時期です

各進学塾ではそろそろ春期講習が始まります。2月から新年度が始まり、新学年での授業を受けだして1月半が過ぎました。少しは新学年の環境に慣れたでしょうか?

春期講習は塾によって、年間カリキュラムに沿って通常授業の内容をするところと、通常授業で習った内容を復習するところと、あるいはその両方をするところに分れると思いますが、学年別にこの時期のテーマを書きたいと思います


まず、5,6年生は授業回数が多いことと思います。通常授業と同じく宿題を早くこなすペースをもう一度意識しましょう

習った内容を忘れないうちに理数系教科を早目にこなすのが良いかと思います。宿題をなんとかこなすというよりは余裕をもってこなせるように考えて取り組んでください。また、宿題だけでなく小テストがあるのならしっかり準備することです。保護者は点数をチェックして管理するのが望ましいでしょう。


特に、6年生は授業回数だけでなく授業時間も長いことだと思いますが、受験生としての意識をはぐくむためにもしっかりと取り組んでもらいたいと思います。


次に、3、4年生は授業回数が少ないので余裕があるかと思います。宿題をしっかりやるのは当然ですが、今までの通常授業の復習特定の科目の課題をされてみてはいかがでしょうか


例えば、計算や漢字がまだしっかりできていないようならこの時期を利用して復習すると良いでしょう。1日に大量にするより毎日少しずつした方が効果があるので、計画を立てて取り組んでみて下さい。


また、国語の力を上げるには、漢字以外に習った文章の音読をしたり、読書をしたりするのも良いでしょう。以前の記事「国語が得意な子供たち①」で書きましたが、読書のメリットはいろいろあります。できれば、読んだ後に簡単なあらすじや面白かったところを本人に聞いて欲しいと思います。



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生徒(子供)をしかる時、ほめる時

受験に向けて学習する生徒(子供)のモチベーションを上げるために、しかったりほめたりすることがあります。学習する生徒(子供)も感情がある人間なので、「やる気」が学習への熱意や集中力を高めて学力養成に大きく影響を与えます。ましてや、中学受験の場合は学習するのが小学生ですからなおさらだと思います。


そこで、今回は生徒(子供)をしかる時、ほめる時に何が大切なのかを考えてみたいと思います


わたしが生徒をしかる時、ほめる時に大切にしているのはタイミングです。このタイミングを間違えると、せっかくしかったりほめたりしても効果がないばかりか、逆効果になることがあるからです。


例えば、Aくんは普段の学習をなまけがちでしたが、たまたまテストで良い結果が出たとします。この時に、テストの結果が良いからといってほめたらどうなるでしょうか?Aくんはなまけがちな学習状況で良いんだと思い、改めようとはしないでしょう。


また、逆に普段やるべきことをしっかり学習していたBさんがテストで悪い結果を出したとします。この時に、テストの結果が悪いからといってしかったらどうなりますか?Bさんの性格にもよりますが、モチベーションが下がるかもしれません。


つまり、テストの結果でしかったり、ほめたりするとタイミングを間違える可能性があると思うのです。上の例でいうとAくんの場合は普段のなまけがちな学習を注意すべきですし、Bさんの場合はやるべきことをしっかりやっているのならば、いずれ結果が出ると励ますか、または何か問題点があるのかを一緒に考えるべきでしょう。


このように、しかる時、ほめる時のタイミングを間違わないようにするためには、普段の学習状況である過程をしっかりみている必要があります


人によってはほめて育つタイプやしかって育つタイプがありますが、しかるだけ、ほめるだけではいけません。しかる場合のさじ加減は必要ですが、タイミングよくしからねばならない時にはしかり、ほめねばならない時にはほめるのは共通だと思います。


適切にしかったり、ほめたりするために普段の生徒(子供)の様子をよくごらんになりましょう。


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雑談(おとぎ話と教訓)⑥

今回は、有名な日本の昔話の1つであるかちかち山の教訓を考えてみたいと思います。この話は、教訓は分かりやすいのですが、取り扱いに注意が必要だと思います。


かちかち山のあらすじ(wikipedia参照)


【昔ある所に畑を耕して生活している老夫婦がいた。老夫婦の畑には毎日、性悪なタヌキがやってきて不作を望むような囃子歌を歌う上に、せっかくまいた種や芋をほじくり返して食べてしまっていた。業を煮やした翁(おきな)はやっとのことで罠でタヌキを捕まえる。


翁は、媼(おうな)に狸汁にするように言って畑仕事に向かった。タヌキは「もう悪さはしない、家事を手伝う」と言って媼を騙し、縄を解かせて自由になるとそのまま媼を杵で撲殺し、その上で媼の肉を鍋に入れて煮込み、「婆汁」(ばばぁ汁)を作る。そしてタヌキは媼に化けると、帰ってきた翁にタヌキ汁と称して婆汁を食べさせ、それを見届けると嘲り笑って山に帰った。翁は追いかけたがタヌキに逃げられてしまった。


翁は近くの山に住む仲良しのウサギに相談する。事の顛末を聞いたウサギはタヌキ成敗に出かけた。まず、タヌキを柴刈りに誘う。その帰り道、ウサギはタヌキの後ろを歩き、タヌキの背負った柴に火打ち石で火を付ける。結果、タヌキは背中にやけどを負うこととなった。後日、ウサギはタヌキに良く効く薬だと称してトウガラシ入りの味噌を渡す。これを塗ったタヌキはさらなる痛みに散々苦しむこととなった。最後にウサギはタヌキを泥の船に乗せ、自身は木の船に乗って海に出る。泥の船は溶けて沈んでゆくと、タヌキはウサギに助けを求めるが、逆にウサギに艪で沈められてしまう。タヌキは溺れて死に、こうしてウサギは見事媼の仇を討った。】


教訓は、悪いことをすればひどい目に合うといった悪事を戒めるものだとすぐに分かりますね。しかし、ウサギ側から考えると仇討ちになります。つまり、復讐ですね。こちらがクローズアップされると教訓としてふさわしくないでしょう。


また、この話は日本の昔話としては珍しく、残酷な場面が多々あります。タヌキが媼を杵で撲殺し、なおかつウソをついてなんと翁に食べさせます。また、ウサギはタヌキをだまして、背中に火をつけたり、傷口に刺激物を塗らせたり、しまいには命乞いをするタヌキを海に沈めて殺します。


復讐と残酷な場面で、この話は幼い子供にはあまりふさわしい話とは思えません。ということなのか、最近のかちかち山は話がマイルドになっているようです


例えば、媼はタヌキに殴られるだけで死ななかったり、ウサギは改心したタヌキを許したりするようですね。わたしも、その方が良いように思います。本当のかちかち山はもう少し成長してから知るほうがいいでしょうね


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