論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

雑談(懐かしの先生⑤)

今回も引き続き予備校の先生のお話です。
当時Yという英語教師がおりました。彼は、エール予備校の職員だったと思います。前回お話した有名講師たちとは対照的なキャラクターの持ち主でした。


普通のサラリーマンのような地味なスーツを着て、アクセントに東北訛りがあり、誠実そうな感じを受けるが話下手といった感じも受けるタイプでした。


彼の授業は毎回英語の長文問題を演習させて、答案を回収し残った時間で演習した問題の解説をするのですが、まるで黒板に向かって講義をしているような感じでした。黒板にひたすら解説を書くのですが、その内容も赤本の解説を丸写しにしているのではないのかと思うような取るに足らないものでした。


そして、次の授業で答案を生徒たちに返却するのですが、クラス全員の生徒たちの名前と点数を書いた順位表を配るのです。


毎回長文問題の演習をするのはしんどいし、解説ではたいしたことを言わないし、実名入りの順位表を配るしで、一部の生徒の間でY先生の授業は不評でした。私もつまらない授業だなと思いY先生を軽く見ていました


体調が悪い時はY先生の授業はしんどいので自習室に移動しようとしたら、Y先生に見つかって教室に引き戻されたり、演習結果の順位が良い時は個別に声をかけられたりしました。Y先生には生徒たちを見ている感じもありましたが、一方で空気の読めなさも感じていました。


さて、2度目の大学受験の時期がやってきました。浪人時代の1年間で偏差値は30近く上がり私は目標とする大学に合格しました。その時はうれしいというよりはほっとしたのを覚えています。それと同時にY先生の顔が頭に浮かんだのです


浪人時代の1年間を振り返り、自分の力を最もつけてくれた先生はY先生だったと気づいたのです。有名講師たちの情報やテクニックも素晴らしかったのですが、それを自分のものにするには多くの実戦を積まねばなりません。特に英語に限らず長文はそう感じます。


浪人の1年間は意外に短いのです。朝から夕方まで授業があり、授業後に覚えないといけない暗記ものが多く、それほど入試問題を演習する時間はありません。私の場合、予備校の休日にアルバイトをしていたのでなおさらでした。


しかし、Y先生の毎週の授業で週に1回は演習する機会が与えられていたのです。それも実名入りの順位表が後日配られるので、真剣に演習せざるをえなかったのです。


Y先生は有名講師たちに比べて地味で不器用だったと思います。しゃべりも上手ではありませんでした。しかし、最も大切な生徒の力をつけるシステムを考えて実践しておられたのです。後から思えば、有名講師たちに引けを取らない素晴らしい先生でした


合格後、お礼かたがたY先生が好きなお酒を持って予備校を尋ねたのですが、Y先生は不在で会えませんでした。その節は大変お世話になりありがとうございました。


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