論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

雑談(懐かしの先生②)

今回は中学時代の先生を振り返ってみたいと思います。
中学時代で1番印象深いのは2年生の時の担任だった体育教師のA先生です


外見は体育教師らしくスポーツ刈りの髪型なんだけど、優しそうな雰囲気のオジサンといった感じで、背は低く少し小太りな体型をしていました。それで、生徒たちにドラえもんと呼ばれていたのですが、若いころはやんちゃでボクシングをしていたこともありケンカは強かったそうです。


そんなA先生が週に1回のホームルームの時間に自分が今読んでいる小説の話を、毎回少しずつ話してくれました。まるで幼子にする読み聞かせのようなものなのですが、内容は大人のものでした


読んでいた小説が西村寿行さんのもので、タイトルは忘れましたが、孤児の女の子が山で仙人と呼ばれる変わった男に育てられ、特殊な身体能力を持つ鬼女と呼ばれる犯罪者に成長し、棒術を使う主人公の刑事と戦うといったストーリーだったと思います。


西村寿行さんの作品はハードボイルドものなのですが、随所にお色気シーンが満載されており、A先生はお色気シーンになると「ここは、みんなには言えない場面やなぁ~」と言いながらいやらしそうに「むふふふふっ」と微笑むのが生徒の笑いを誘っていました。


笑いを抜きにしても、A先生の話す小説のストーリーが面白いとみんなの評判になり、その小説を自分で買って読む生徒や、他の推理小説を読み始める生徒がいました。私もその内の1人でした。A先生は意図していたかどうかは定かではありませんが、読み聞かせの効果は十分にあったということですね


当時の大阪の公立の中学校は今では考えられないくらい大変荒れており、不良生徒の吹き溜まりでした。元ボクサーのA先生もご苦労が多かったみたいで、よく胃が痛いとおっしゃっていました。


しかし、それも今では懐かしい思い出です。読書の楽しみを再確認させてもらったことを感謝しています。


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