文法研究⑥
またまた前回の続きで助詞、助動詞でよく出る、用法が複数ある言葉の識別です。
今回は、「れる、られる」と同じように助動詞でよく出題される「ない」の識別です。
しかし用法は1つしかありません。
①否定‥打ち消しの意味 例)今日は、塾には行かない。
では、何と見分けるのかというと、形容詞の「ない」と見分けるのです。
形容詞 例)机の上には、本がない。
違いがわかりますか?意味の上で違うようにも思いますが、もっと簡単な見分け方があります。
助動詞の「否定」には「ない」の他に「ぬ」があるので、それを使って見分けます。
つまり、「ない」を「ぬ」に置き換えることができれば、助動詞になり、置き換えることができなければ形容詞になります。
少し問題をしてみましょう。
(問)次の①~④の「ない」は助動詞ですか、それとも形容詞ですか。
① 歩きすぎてもう歩けない。
② ない知恵をしぼって考える。
③ 身長はあまり高くない。
④ どうくつの奥に宝物はない。
(答)助動詞は①だけです。他は全て形容詞です。③は意味の上では「否定」ですが、「ぬ」には置き換えられませんので助動詞ではなく形容詞になります。
合っていたでしょうか?
助詞「の」、助動詞「れる、られる」「ない」と識別問題によく出る言葉を見てきました。もう少ししっかり学びたい方は、助動詞「そうだ」「う、よう」「まい」「た」「ようだ」「らしい」あたりをされると良いでしょう。
お手数ですがやる気スイッチお願いします★
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