雑談(昨今の教育現場①)
現代の学校教育について思うことを述べたいと思います。
かなり前から、先生による不祥事、学級崩壊、校内でのイジメなどの問題がテレビ、雑誌、新聞で騒がれるようになりました。公教育のモラルの低下が世間で叫ばれているように感じます。
これら一連のできごとを見ていると現代の学校の先生は、明治から昭和にかけての昔の先生に比べてレベルが低くなったように見えます。
たしかに、明治政府は教育が国の根幹を担うと考え、優秀な人材を全国の学校に派遣したのは事実です。
しかし、その立派とされる昔の先生と現代の先生が全然違うのかというと、それほど大きく異なるとは思えません。昔と現代と比べてもっと大きく変わったことがあると思います。それは、保護者とマスコミです。
私が子供の頃(今から30~40年前)は一般の家庭で保護者が子供を学校に送り出すときは、よく「先生の言うことをきくように」と子供に言い含めていました。
背景としては今より大学卒業者が少ない社会だったので、大卒の先生はそれだけで保護者から尊敬されていた事実があります。そういう風潮が社会にあったと思います。また、昔はまだ地域社会も残っており、たとえ先生に不満があっても今のような激しい苦情は、周りの目もありできなかったのではないかと思います。
明治時代は優秀な人材を先生に登用したと言っても、大学出たての経験に乏しい若い先生がいきなり良い授業をできるわけがありません。保護者と地域社会のバックアップがあってこそ良い先生となりえたのでしょう。
さらに、学校で起こりだした問題の原因を真剣に考えずに、先生の質の低下によるものだとしておもしろおかしく騒ぎ立てたマスコミにも大きな責任があると思います。かつてのマスコミは、このような教育現場の足を引っ張るようなことはしていません。
不祥事を起こす先生は論外ですが、今の先生の難しい立場で学級崩壊やイジメ問題に対処するのは困難でしょう。その点、まだ塾は成績を上げるという目標があるし、まして義務教育でもないので子供たちをしつけやすく、いささか恵まれています。
現代の公立の小、中学校の先生は本当に大変でお気の毒だと思います。だから、塾が流行る訳で‥、長く塾で働いていた私としては複雑な思いがします。
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