論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

読解力養成(物語文)⑤

今回は、物語の背景についてお話したいと思います。


背景とは、 物語の背後にある事情のことです。この背景も、物語文を読解をする上で大切な要素なんです。


例えば、こんな場面があったとしましょう。A君が誕生日に家に帰って来ると、真っ白なご飯が盛られた茶碗が置いてありました。さて、この時のA君はどんな気持ちでしょうか?


おそらく、気が強い性格の子は、自分の誕生日なのにご飯しかないのかと思い「腹だたしく」思うでしょう。逆に、気が弱い性格の子は、同様のことを思い「かなしい」気持ちになるでしょう。また、冷静な性格の子は、これは変だなぁと「不思議」な気持ちになるでしょうし、優しい性格の子は、ご飯が好きなので「うれしい」と思うかもしれませんね。


しかし、この場面が第二次世界大戦中の日本の都市部でのできごとだったとしたらどうでしょう?


戦争中や戦後間もなくの頃、特に都市部では物資が不足しただけでなく、食料も不足していました。だから、白いご飯は「銀シャリ」と言われ、とても貴重だったのです。ということは、先ほどのA君の気持ちは間違いなく「うれしい」になるはずですね。


このように、背景がが分からないと、登場人物の心情も分からなくなるのです。だから、背景は大切なんですね。


背景をつかむために、前書きがあればサラッと読まずにしっかりと読むことです。また、前書きがない場合は文中にヒントがあるはずです。以前「国語を苦手な子供たち③」で書きましたが、そのヒントから背景を理解するためにも、一般教養的な知識も必要になります


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