論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

読解力養成(物語文)④

今回も前回に続き心情把握の話をしたいと思います。前回が心情把握の基本なので、今回は心情把握の応用としておきましょう。


前回は前のできごとと後の行動の因果関係を基本に考えるという話でした。その際、心情語、心情を表す行動・様子、情景を参考にするのだと書きましたね。この情景というのは間接表現なので、直接表現の心情語、心情を表す行動・様子に比べて分かりにくいのです。ですから、少し掘り下げて考えたいと思います。


情景とは、登場人物の気持ちを表すために書かれた景色や周囲の様子のことです


簡単な例を挙げると、登場人物がうれしい時は晴れた空など明るい景色が描かれ、逆に登場人物が悲しい時は雨雲や曇り空などの暗い景色が描かれます。また、登場人物が喫茶店でイライラしながら人を待っている時に、店内にかかる不愉快な音楽や、登場人物が緊張しながらテストを受けている時に、周りの者が鉛筆で答えを書く音なども情景描写の一種です。


情景も分かりやすいものから分かりにくいものまでありますが、まずは、間接的に心情を表現する技法があることを知ることが大事です。景色の描写にも特別な意味を持つ場合があることを理解することです。


そして、登場人物に起こったできごととそこからとった行動や様子と一緒に、情景の意味を考えましょう


以前、素敵な情景描写だと感じたあるお話を簡単に紹介して終わります。


登場人物の少年は不登校児であり、あることから老人と出会います。その老人と交流を持つうちに信頼関係が徐々に生まれますが、そんな中、老人が倒れ入院します。老人の世話をする少年に対して老人は自分のリハビリの進み具合で少年とかけをします。老人がかけに勝ったら少年に学校に戻ることを要求して、老人は必死にリハビリをします。その際、病院の外には赤い夕陽の描写が何度も描かれるというお話だったと記憶しています。


この赤い夕陽は、もちろん情景ですね。老人が、少年のことを思いやる暖かい心情を表しているのでしょう。


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