進学塾を支える力(システムとマンパワー)②
前回は、大手進学塾ではシステム重視に傾いているところが多いように感じると書きました。では、なぜそうなったのかを今回はお話したいと思います。
大手進学塾がシステム重視に傾く理由は2つあると考えられます。
まず、大手進学塾では校舎数を増やし、競合他社との生き残りをかけて塾を拡大しているところが多いように思います。そうなるとマンパワーである指導者の技量レベルを高い水準で維持しにくくなりがちになります。
一方で、塾としての組織イメージを保つには授業の質もある程度均一のサービスを提供する必要があるので、均一にしづらいマンパワーよりも均一にしやすいシステムを重視しがちになるのではないでしょうか。
次に、塾経営者の立場で考えるとマンパワーを重視するのは危険だからではないでしょうか。力のある指導者が塾を辞めたり、他の塾に移ったりするとその塾に与えるダメージは大きく、悪くすると生徒がその指導者についていき塾を辞める事態になる可能性すらあります。
マンパワーを重視すると経営が安定しないため、システム重視になるということですね。
これは塾が大きくなるとある意味仕方がない部分もあるかと思いますが、中にはシステムが充実しているからマンパワーは必要ないと考えているのではないかと感じる塾もあります。指導者は誰でもよく、極端に言うと経験の有無さえ関係ないということになります。
そうなると教育産業というよりは、もはや教育イメージ産業と言ってもいいのではないかと考えます。外から見たイメージと実態が大きく異なるのですから。
理想としては、システムを充実させる一方で、マンパワー向上に取り組み、適切に指導者の力を評価し、力のある指導者を辞めさせないように配慮するべきです。
そのようにシステムとマンパワーがともに充実した塾こそが、本当に力のある塾だと思います。
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