論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

読解力養成(説明文)②

前回、「説明文とは、何か(=話題)を説明した文章のことです。」と言いました。そして、話題を考えることをお話ししました。今回からは説明について考えていきたいと思います。説明文の説明のしかたにはいくつかのパターンがあります。そのうちの代表的なパターンが3種類あります。


今日はその中の1つである「問題提起(問いかけ)→答え」型を紹介いたします。


この説明の型は、筆者が読者に疑問を投げかけて、後で筆者の考えを述べるものです。つまり、問いかけの文が話題を示し、その問いかけの答えの文が筆者の主張(結論)になります。問いかけの文と答えの文を押さえることで、話題と結論を押さえることになります。


例えば、「なぜ日本人には自然保護の思想がとぼしいのか?」という問いかけの文があったとします。その後で外国における立派な自然保護の考えが紹介されたり、一方で外国での厳しい自然破壊の現状を挙げたりしながら、日本の国土に占める森林面積が大きいことなどを伝えます。それから、「自然保護の思想がとぼしいのは、自然が豊かすぎるからなのだ」という先ほどの問いかけの答えを主張するのです。


上の例の「太字」の問いかけと答えの文は読みながら線を引くとわかりやすく読めるでしょう。また、問いかけの文の前には話題転換の接続語である「ところで」「さて」がつきやすいので、ついていれば〇で囲むとさらに読みやすくなりますよ。


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