論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

雑談(昨今の教育現場⑥)

前回は私立中学、高校に比べて公立は進学する学力を養成する点からみると、まだまだゆるく、日本の将来を考えると熟慮すべきだといった話をしました。


私立と公立という観点から考えると、学力養成の教育は私立に委ねられているようにさえ感じます。しかし、公立(特に公立高校)のゆるさは、考えてみると私が高校生だったころからすでに存在していました


私は大阪の公立高校に在学していたのですが、9割以上の生徒が大学に進学する、いわゆる進学校だったにもかかわらず、受験指導体制はとてもゆるかったことを覚えています。


例えば、日本史の授業では、私立大学の入試が始まる頃にまだ明治時代をしており、入試によく出題される近代史を習っていない状況でした。仮に、授業で使う教科書を独学で先に学習し完璧に覚えていたとしても、私立大上位校ではもっとくわしい内容を出題するので、歯が立ちませんでした。


また、高校3年生になると文系クラスと理系クラスに一応分かれるのですが、カリキュラムにあまり差がなく、受験に必要のない教科の授業が結構ありました。


さらに高校3年生の頃の担任の教師は、自分の授業で生徒に研究させたことを順番に発表させたり、文化祭等の行事にクラス全員参加のうえ準備期間も含めて熱心に取り組ませたりといった、受験に関係のない労力のかかることを生徒にさせていました。


当時の私や友人はのんびりした生徒でしたが、さすがに高校3年生になるとこれらの進学校としての無責任な学校側の姿勢に疑問を感じ、はがゆく思っていました。


現役受験では玉砕し1年浪人して予備校に通いそこそこ良い大学に進学するというのが、当時の大阪の公立進学校のお決まりのパターンだったのですが、私もそのパターンに見事にはまりました。


そして、1年間予備校に通ったのですが、予備校の先生は受験のテクニックやデータ、または力のつく方法を熟知しており、まさに受験のプロだと思いました。それに比べて公立高校の先生は受験ではアマチュアレベルだとも感じたものでした


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雑談(昨今の教育現場⑤)

2016年「THE世界大学ランキング」で日本の大学のトップは39位の東京大学だそうです。ベスト20はアメリカ15校、イギリス4校、スイス1校で、アジアでは東大よりも上位にシンガポール系、中国系、香港系の大学がランクインしています。


このランキングがどれだけ大学のレベルを反映しているのかは疑問ですが、さびしい結果ですね。


今から10年ほど前に、京都大学の成績上位者はアジアからの留学生が独占しているといった話を聞いたことがあります。また、数年前にアジアの留学生が日本に行かずに欧米に行くのが主流になったという話も聞いたことがあります。


日本の大学のレベルが下がっているのが事実だとしたら大変だと思います。日本は資源が少なく、原料を輸入し加工して製品を作りだし、海外に輸出することで成り立っている国だと言えるからです。


良い物を作るためには高い技術力と優秀な頭脳が必要です。だから、学力の低下は日本の将来を危うくするかもしれないのです。


では、なぜ学力が低下したのでしょうか?やはりゆとり教育が大きな原因になっていたと思います。ゆとり教育は高度成長期時代の受験戦争とよばれた学力競争社会の反動だと思います。もちろん画一的な学力競争社会はいけないと思いますが、進学希望者にはしっかりとした学力がつく分量のカリキュラムで教育するべきだったと思います。


中国をはじめとしたアジア諸国の富裕層の家庭では、子供に対してきびしい学力教育を強いています。かつて受験戦争と呼ばれていた頃の日本のようにです。これでは、今のように甘くなった日本の家庭では勝てるわけがないように思います。


学校のシステムもゆとりの見直し等の改革がありましたが、公立教育は私立中学、高校に比べるとまだまだゆるく感じます。中学は義務教育だから仕方ないとしても高校はもっと真剣に学力がつく体制を整えるべきだと感じます


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受験生への伝言①

寒さが厳しくなってきた今日この頃。
中学受験を目指して頑張っている6年生のみなさんはいかがお過ごしでしょうか。
関西統一入試まで残り2か月ほどです。
国語の苦手な人に何かアドバイスができればと思い今回の記事を書くことにします


残り2か月というこの時期は各教科追い込みの時期であり、特に国、算、理、社の4科型受験を考えている受験生は忙しいことだと思います。


常識的に考えてこの時期は、理、社を仕上げる時期だと思います。だから、国語の対策は時間的に余裕がないためピンポイントになります


受験校の過去問演習はしていますか?
過去問演習で大切なのは、結果に一喜一憂することではなく、間違い直しをして自分に足らないところを知ることです


例えば、設問文の読み間違えによるケアレスミスが多かったり、問題を解く時間が足りなかったり、特定の分野(語句、文法)や特定の素材文(説明系、物語系、随筆系、韻文系)での間違いが多かったりすることがわかります。


自分の弱いところがわかれば、その対策をたてることです


先ほどの例で言うなら、ケアレスミス対策なら設問文で何を聞いているのかがわかるところ、または条件を示しているところに線を引き、問題を一通り解いた最後の余った時間に見直しをすることで減るはずです。


また、問題を解く時間が足りない場合は2つの原因が考えられます。1つは文章を読むのが遅いこと。もう1つは問題を解いていくうえで要領が悪いことです。文章を読むスピードを上げるには、毎日5分ほどで読める文章(過去に使っていたテキストのもので構いません)を読むといいでしょう。要領よく問題をこなすには問題をする順番(複数大問がある場合、速くできるものから解いていく)や時間のかかりそうな問題は後回しにするか、時間を決めて取り組むようにしてください。


そして、特定の分野(語句、文法)が弱い場合は計画的に少しずつ復習しましょう。特定の素材文(説明系、物語系、随筆系、韻文系)が弱い場合は演習後の間違い直しをしっかりやることです。後は、余裕のある人はその素材文の問題を別にこなしてください。余裕のあまりない人は過去のテキストの文章を読むだけでも良いでしょう。


自分の余力を考えて上記のことを参考にしてもらえればと思います。できる範囲で最後まで頑張りましょう!



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