論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

読解力養成(韻文)①

今回は韻文です。韻文とは詩、短歌、俳句のことですね。


まず、についてなんですが、昔に比べて入試での詩の出題が間違いなく減っています。原因は著作権にあります


作品の著作権を守るために協会があるのですが、以前協会に加入している複数の著者が、無断で作品を教材に使われたということで、某大手塾を訴えたことがありました。


それ以後、塾の教材や市販の問題集、入試問題を掲載する赤本からは、一部許可を頂いた著者を除き、協会に参加している著者の作品を扱わなくなったのです。


入試問題を作る学校側は、営利目的から作品を使用して問題を作るわけではないため、著作権をそれほど気にしなくても良いのですが、問題を販売する民間企業は著作権を考えるため、協会に参加している著者の作品を素材にした問題を無断で扱えないのです。


特に有名な詩人さんは大半が協会に参加しているので詩を扱うのが難しくなりました。


このような流れから学校側も受験生の不便も考慮し、著作権を慎重に考え、結果として詩の出題が減ったものと思われます。


しかし、出題が減ったと言っても出題されないわけではないので、詩の勉強はしないといけませんよね‥‥。今回、気が付くと著作権のことを長く書きすぎました(汗)詩は1回の記事でサラッと終了するつもりでしたが‥‥まだ詩を続けます。


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読解力養成(随筆)

散文(普通の文章)の読み方は、説明文と物語文読解が基本になるので、随筆の読み方では2点だけお話しようと思います。


さて、随筆とはどんな文章なんでしょうか?


筆者が見たり聞いたりして体験した事実から、感想となる気持ちや意見を自由に書いた文章です。簡単にイメージしてもらうと、小学校で遠足に行った後に書かされる作文ですね。


つまり、「体験(事実)⇒感想(気持ち、意見)」という図式になります。


ここで、物語文と比べてみましょう。明らかに違う点が2つあります。


1つは、物語文は作り話であり、随筆は事実だということです。横文字で言うとフィクションとノンフィクションの違いですね。


もう1つは、随筆には筆者の感想が書かれているということです。ある体験に対して筆者自身がどう感じているのかを書いている訳ですから感想は大切ですね。


したがって、随筆では「体験(事実)」と「感想(気持ち、意見)」を読み分けることが基本になります

ところで、同じ随筆でも、物語文のようなものと説明文のようなものがありますよね。
あれは、「感想」の部分が「気持ち」中心なら物語文に近くなり、「感想」の部分が「意見」中心なら説明文に近くなるためです。


したがって、物語文のような随筆は自然と物語文の読み方になり、説明文のような随筆はしぜんと説明文の読み方になります


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読解力養成(物語文)⑥

今回は、「文章の読み方」というよりは、物語文に出てくる様々な細部表現暗示という特殊な技法について考えてみたいと思います。意外と分かっていない子供たちが多いように感じるので書くことにしました。


まず、よく使われる「 」かぎかっこからです。一般的には会話文引用を表しますが、強調の意味もありますね。私も、このブログを書く際に多用しています(笑)また、皮肉の場合もあります。


例えば、夏真っ盛りでとても気温が高く、その上湿度も高いジメジメした日に、『なんて「さわやかな午後」なんだろう』と表現します。


次に、反語です。反語というのは、「~か?」と相手に聞く形を取りますが、意味は「~か?いや、そんなことはない=強い否定」になります。だから、強く否定したい時に使うのです。


例えば、「こんなおいしいたこ焼きを食べてまずいと感じる人がいるだろうか?」→「まずいと感じる人はいない」と考えているという意味ですね。


最後に、‥‥‥です。文末にたまに見かける形ですね。正式には三点リーダーと呼ぶそうです。会話文の文末などにあると沈黙余韻を表します。また、地の文にあると省略を表す場合があります。


子供の頃、江戸川乱歩の短編小説で「蟲(虫)」という作品を読みショックを受けた経験があります。ストーリーは、主人公が愛する人の死体を土蔵にしまっておくと腐っていき、しばらく経つと死体が一面虫で覆われるという気持ちの悪いものでした(汗)その文中では「あたり一面、蟲、蟲、蟲、蟲、蟲‥‥‥。」と文末は省略されて書かれていたのですが、この「蟲」という言葉で丸1ページ埋め尽くされていてゾッとした記憶があります。


さて、暗示です。暗示は、これから起こるできごとをそれとなく読者に示す技法です。


例えば、悪いできごとが起こる前に、くつひもが切れたり、黒猫やカラスが目の前を横切ったりします。物語文ではたまに使われるのでこのことも覚えておきましょう。


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