読解力養成(説明文)①
今回から「文章の読み方」を具体的に考えていきたいと思います。つまり、読解力をつけるにはどうすればいいのかを順を追って考えていきます。まずは、説明文からです。
「説明文とは、何か(=話題)を説明した文章のことです。」
だから、何か(=話題)が分からないと文章のどの部分が大切なのかが分かりません。説明文を読んで初めに考えることは話題を探すことです。そして、その話題に対してどんな意見を持っているのかを読み取るのです。
例えば、「大阪城への行き方」について書かれた文章があったとします。実際に大阪城に行った体験が書かれてあり、その時の筆者の服装や最寄り駅の売店の様子、さらには電車から見える美しい景色や、お城周辺で見かけた親子連れのことなど、様々なことも文章につづられていたとします。
しかし、話題が「大阪城への行き方」なら、文章の大切な部分は最寄り駅からどの電車に乗り、どこの駅で降りて、どのようにしてお城に向かったかということですね。したがって、それ以外の関係のないことは大切ではないので軽く読むのです。それでも、大切な部分を理解して読んでいる者は、仮に大切でない部分‥‥例えば、泣きながら走る子供について‥‥聞かれると、お城の近くのところにあったことだと覚えているものです。
だから、説明文読解では何について語っているのか、話題をつかんでメリハリをつ
けて読むことが大切になります。
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