論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

雑談(懐かしの生徒たち②)

今回は初めて6年生のクラス担任をした時の生徒について書きたいと思います。このクラスはいろいろ問題のある生徒が多く、また保護者もうるさがたが多かったので大変苦労しましたが、今となってはとても勉強になったと感じます。


さて、そのクラスにYさんという生徒がいました。


背がすらっと高く顔もハーフタレントのような綺麗な女の子でした。しかし、反抗期真っ盛りでもともと気が強いせいもあり、気に入らない他の生徒を陰でイジメていたのです


それも、2人いる子分(女生徒)に命令して、ターゲットの生徒に容姿をバカにする内容を書いた紙きれを渡したり、本人に聞こえるか聞こえないかの小声で悪口を言う等をさせていたのです。


イジメられている生徒の様子が変なので、コッソリ呼んで話を聞くと嫌がらせをされたことを涙ながらに告白し、紙切れも見せてくれたので今後何かあればすぐにわたしに言うように話をしました。嫌がらせをしている2人の背後にYさんがいるように感じましたが証拠がありません。


仕方がないので、直接嫌がらせをした2人を呼び出し説教をしました。Yさんのことを聞いても2人とも今回のことは自分たちが考えてやったととぼけていました。2人の保護者にはすぐに電話し、説教した事情を本人たちが家に帰る前に話しておきました。


わたしはYさんがこのままおとなしくしているとは考えていなかったのですが、しっぽを出すのを待っていたのです。まるで、刑事ドラマみたいですが(笑)


そのうち、Yさんの子分の2人がわたしに叱られて家に電話されるのが嫌でYさんの命令を聞かなくなり、Yさんが直接ターゲットの生徒に嫌がらせをしたので、個別にYさんを呼び出し声を荒げて説教をしました。Yさんはおそらく女の子に対してそんなにきつく叱るとは思っていなかったのでしょう。驚いて、顔を真っ赤にしていました。しかし、泣きません。さすが女ボスです。目に涙をためてふくれていました。


これでクラス内のイジメ問題は解決したのですが、Yさんは私の授業中はいつも面白くなさそうにしていたと思います。その後、Yさんは元々賢かったので校内テストの成績で1つ上のクラスに移っていきました


その後、一般入試が始まる1か月前にYさんは推薦入試に合格し、彼女の受験はみんなより早く終了しました。そして保護者とともにクラス担任のところにお礼を言いに来ていました。Yさんはクラス担任には何も言わずにわたしの前にきて「‥お世話になりました」とボソッと言ってお辞儀をしました。言葉は小さかったですが、かつての挑戦的な眼差しではなく年相応の子供らしい眼差しをしていました。周りの保護者や他の先生は不思議そうに見ていました。


わたしに叱られて自分が悪かったことに気づきながらもずっと素直になれなかったんでしょう。根は悪い子ではなかったのだと思います。わたしは心の底から「おめでとう」と言ってあげました


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