論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

国語が得意な子供たち④

 今回は、家で問題集を解いたり、テストを受けたり、塾などで授業を受けたりした後、どうしているのかを考えます。学習した後どうするかで結構差がつきます。学習したらそれで終わり、やったらやりっぱなし状態は、質の低い学習状態と言えます。質を高めるにはどうすればよいのか?もちろん間違ったところをやり直すのですが、適切なやり直しをできているのかどうかを考えてみましょう。


やり直しの方法は、解き直し考え直しの二通りに分かれます。解き直しというのは、間違った問題をもう一度解いて答え合わせをするやりかたです。考え直しというのは、正解を書き、その横に正解の理由(なぜそんな答えになるのかを考えて、納得した根拠のこと)を書くやりかたです。


つまり、解き直しはお手軽なやり直しの方法で、ふつうはこれで良いかと思います。


しかし、国語の力を多少時間をかけてでもつけたいんだとお考えの方は、考え直しを試しててみてはどうでしょう。考え直しで読解問題のやり直しをする場合、本人の間違いが文章内容を把握できなかったのか、設問で聞かれたことにうまく答えられなかったのか、あるいは設問の読み間違え(ケアレスミス)なのかという分析から始まります。その上で納得できるように正解の理由を考えるのですが、自分の間違いの分析から入るので、自分がどんな間違いをよくしているのかが分かります。


例えば、文章内容を把握できないことが原因で間違いが多いなら、そのジャンルの文章の読む力を上げる努力をすることが望ましいでしょう。以前書いた、音読や要約など(学年やレベルによる)ですね。また、意外と設問の読み間違え(ケアレスミス)が原因の場合も多いので、その場合は設問の条件部分に線をひいたり、問題を全て解いた後に見直しをしたりすることで間違い防止の対策になります。


このように考え直しは、弱点対策まで考えられるので力はつくのですが、難問だった場合、納得がいく正解の理由を考えるのに苦労するので、本人にとって難しいレベルの問題は見送るか、あっさりするかにした方が良いと思います。


最後に、文章題の問題は思考系の問題以外に漢字や語句、文法といった暗記系の問題もありますが、暗記系の問題のやり直しは正解の理由はいりませんよ(笑)何回か書くなどして覚えましょう。


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