論理の国語

中学受験のことや、国語に関する様々なことを書いていこうと思います。中学受験を目指すご家庭や指導関係者の参考にになれば幸いです。

指導留意点①

中学受験に向けての「読解」「設問」「記述」などの話をしてきましたが、今回は指導する側が注意するべきことについて書きたいと思います。


小学校3~6年生対象に指導するとして、指導者は「一貫した指導と共に段階的指導」を念頭に置かなければならないと考えます。


「一貫した指導」というのは、指導する子供の学年が違っても、同じ考え方にもとずく方法で指導するということです


例えば、「読解」では説明文はまず「話題」をつかみ、次に主な「説明方法」を考える。「問題提起→答え」型、「並列」型、「対比」型のいずれが使われているのかを考え、「筆者の主張」を読み取ります。こうした読み方は、指導する相手が小学校何年生であれ同じ理屈で教えます。


しかし、ここで「段階的指導」という考えが出てきます。「段階的指導」とは、相手の習熟度に合わせて指導するということです。


小学校3年生相手に「問題提起」「並列」「対比」などの言葉は難しいので使いません。これらの言葉は5年生からでしょう。それまでは、「問いかけ」「並べる」「比べる」という易しい言葉を使います。


言葉と同様に教え方も違うはずです。


例えば、小学校3年生に対しては「何についての話かなぁ?」「何かと何かを比べながら話をしているのがわかるかなぁ?」と問いかけるでしょう。一方、小学校5年生に対しては「話題は何?」「説明方法はどの型を使ってる?」となるでしょう。


つまり、文章の読み方においては小学校3~4年生では指導者が誘導しながら教えるのに対して、小学校5~6年生では読み方を事前に具体的に教えておき、文章を読んだ後に考えさせて合っているかどうかを確かめさせながら教えます。


目的は同じでも手段が違うということですね。


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